【孤独のグルメ】第Ⅲ話 からやまのねぎ極ダレ丼と2種のから揚げ

からやま


※ ド初っ端から、『孤独のグルメ』の主人公、井之頭五郎になり切る独身アラサー男が出てきますので、ご注意ください。


 腹が。減ったーーーー。

 こうしちゃいられない。ごはん屋さんを探さなければ。

 仕事が片付いて、今の時間は・・・・・・13時30分か。遅めのランチではあるが、だいたいのお店のランチタイムは14時まで。まだいける。

 ・・・・・・そうだ。ちょっと行ったところに前から気になっていたラーメン屋があるな。行ってみるか。
 

・・・・・・
・・・
 

 おいおい。それはないだろう。
 もう「準備中」?オーダーストップ早めの店だったか。しまったなぁ~。

 こっから店を探すにも、時刻は13時45分。個人経営の定食屋はもう閉まっちまう。・・・・・・仕方ない、某ハンバーガーチェーンの店にでも行って、軽くつまむか。
 

・・・・・・
・・・
 

 おっ。道中にからやまの看板発見。
 カリカリの衣に、じゅわ~っと肉汁溢れる肉厚な鶏肉・・・・・・いかん、急にから揚げの口になってきた。

 から揚げ「で」いいんじゃない。から揚げ「が」いい。
 今日の昼メシはからやまにしよう。そうしよう。


 さて、と。
 せっかくからやまに来たんだ。から揚げを食べなければ嘘だろう・・・んん!?
 

 ほぉ~。豚のから揚げ。そんなものもあるのか。しかも、鶏のから揚げと合盛り。
 欲張りな男心をしっかり分かってるな。
 

 カレーもあるのか。
 カレー専門店じゃないところにあるカレー。どうしてこんなに心躍るんだ。蕎麦屋さんの中華そば、みたいな。
 

 親子丼まで!?
 炭火焼で焦げ目がついただろう鶏肉・・・・・・美味そうだなぁ~~~。しかもから揚げのセットもある。揺れる揺れる。
 

 から揚げにトッピングが付いたパターンもあるのか!?タルタルソースを纏ったチキン南蛮、辛く味付けした卵をかけた赤辛、ネギと酸味の効いたタレの油淋鶏・・・・・・悩ませてくるなぁ~~~!

 鶏肉の迷路に迷い込んじゃったな。腹が減っているからどれも美味しそうに見える。

 焦るんじゃない。俺は腹が減っているだけなんだ。

 ・・・・・・よし。

「すみません」

「はーい」

「このネギ極ダレ丼と味噌汁、あと・・・・・・単品でから揚げと極ダレから揚げ、ひとつずつください」

「かしこまりました。丼のご飯大盛は+100円になりますが、いかがされますか?」

「えーと・・・・・・結構です」

「かしこまりました」

 ふぅ・・・・・・なんとか迷宮を抜け出した。
 

 タルタルソースのチキン南蛮も捨てがたかったが、やっぱりネギが捨てがたい。自炊のためにネギ買っても、なかなか使いきれなくて最後はくたっとさせちゃうんだよなぁ。

 ・・・・・・あっ。しまっったぁ~~~。

 丼と単品で頼んだ極ダレ、両方とも被ってるじゃないか。やはり、腹が減り過ぎるとイマイチ冷静になれないな。お冷を飲んで、クールダウンだ。


「お待たせしました」
おっ、きたきた。

ほにゃ’s セレクト】
大判から揚げに、もものから揚げを2つ!
鶏肉の食感の違いを楽しむ贅沢セット。

 ・・・・・・いただきます。

 まずは単品のから揚げから。この1個のから揚げから、からやまは始まったんだなぁ。
 う~ん、美味い。カリカリの衣から溢れる肉汁。ウチでは出せない旨みだ。ひとり暮らしで揚げ物はなかなかなぁ。

 お次は極ダレ丼。大き目サイズのから揚げにネギとタレを絡めて・・・・・・美味い!
 タレが少し酸味が効いているのがいい。ちょっとの酸っぱさが揚げ物の重みを軽減してくれている。
 

・・・・・・
・・・
 

 黙々と食べ進めてきたが、味に変化が欲しいな。からやまは「かつや」系列のお店のはずだから、大根の漬物が・・・・・・

 なにっ!?

【いかの塩辛】
このチョイス、イカしてる。

 からやまは卓上にいかの塩辛を置いているのか!これは嬉しい誤算だ。

 子どもの頃は、親父のツマミに出てたこれを一口食べては顔をしかめていたが、今となっては大好物。文字通り、オトナな味ってわけだ。
 

【からやま’s 調味料】
細長ボトルのマヨネーズがなんか嬉しい。

 「かつや」おなじみの大根の漬物も健在。これ、ちゃんと美味いんだよなぁ~。

・・・・・・
・・・

 塩辛と漬物、マヨネーズで味変を繰り返しながら、キャベツの一片、米の一粒も残さず完食。

 御馳走さまでした。


ほにゃ活。は
『孤独のグルメ』を
応援しています。

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